
昨日晴天をもたらした移動性高気圧が東の海上に抜けたため、週末の天気は下り坂です。今年の秋は異常に暖く高尾近辺の山々はようやく色付き始めたところですが、どうもパッとしません。例年に比べて何となく葉っぱが茶色いのです。台風15号の影響でしょうか・・・
自転車で八王子に向かう途中、山田駅近くの広園寺の前を通りかかったところ、東京文化財ウイークと書かれた緑色の「のぼり」がたっていたので、フラフラ中を見学してみました。

いつもは門が閉ざされている仏殿、近寄ることができない開山堂や方丈(本堂)を見学することができました。せかっくなので何か説明書が欲しいなと思い、山門に受付けらしい人たちがいるので尋ねてみたところ、記帳すれば中を案内してくれるとのこと。多分ボランティアの方々でしょう。お茶をご馳走になった後、いろいろと説明して頂きました。

仏殿ではご本尊の弥勒菩薩が公開されていました。兜率とは弥勒菩薩の浄土で、山号の兜率山は弥勒菩薩に由来するそうです。仏殿の天井には龍の絵が描かれています。弥勒菩薩の前に梵鐘が見えますが、これは江戸時代に造られたそうです。現在鐘楼に吊るされている梵鐘はこのレプリカで、本物はこのように仏殿内に安置されているそうです。

続いては開山堂です。普段は遠くから眺めるだけの建物です。今でも毎日禅修業の坐禅堂として使用されているそうです。今日は文化財ウイークの公開日であり、住職さんも外出しているため、中を見学することができました。

ここには開山法光円融禅師の尊像が安置されています。木像で室町時代?の頃のものだそうです。案内の方が懐中電灯で照らして、微かに姿を見ることができました。この開山堂は10本程度の丸い柱で支えられていますが、説明によると微妙に傾いているそうです。でも関東大震災にも耐えてきたので頑丈な造りなのでしょう。龍や花が描かれた天井画が見事でした。

開山堂横の方丈(本堂)です。今日は開山堂から廊下伝いに入ることが出来ました。ここでは普段仏事が行われ、中央には地蔵菩薩が安置されていました。本山の南禅寺から譲り受けたそうです。そして大きな木魚には10名ほどの名前が刻まれていました。全て由緒あるお寺の住職さんばかりで、この広園寺から輩出していると説明がありました。

本堂の裏側に案内してもらいました。斜面の上には住職のお住まい(隠寮)があり、毎朝4時に渡り廊下を降りてくるそうです。広角レンズの写真なので分かりづらいですが、15mほどの高低差があります。池にやってくるカルガモのためにも小屋が設置されているそうです。今年も沢山の子供が産まれたのですが、ある日、広園寺南側の小川(山田川?)へ渡っていってしまったそうです。

手入れが行き届いた庭園です。上のほうには茶室が見えます。毎日京王線の車窓から広園寺の杉林を見ていますが、本堂の裏側にこのような素晴らしい空間が広がっていることを始めて知りました。

本堂の表側には立派な朴の木があります。立ち入れないエリアなので、いつもは仏殿の裏から覗いていたのですが、予想通りの大木でした。この他にも本ブログで何度か紹介しているシダレ桜も有名な老木です。

最後に、説明員の方に教えて頂いた八幡堂をのぞいてみました。こちらも文化財に指定されているそうです。神仏習合の名残りですね。
今日は偶然にも、普段公開されていない貴重な文化財に触れることが出来ました。山門の楼上には十六羅漢像が安置されていますが、これは非公開だそうです。また、勅使門は年に一回だけ、4月6日の開山忌にのみ開かれるそうです。来年の4月6日は金曜日か・・・訪れるのは無理そうですね。
説明員の方、いろいろと教えて頂きありがとうございました。
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